パニック経験者だからわかること

今の時代、パニック障害、パニックという言葉も当たり前のように使われ、芸能人の方も休養を取られたりと耳にする機会も多いですよね。
でもまだ、どんな症状なのか、精神的な問題なのでは?私には関係ないと思う方も多いのかなと思います。

私自身、10代のころパニック発作の一つである症状がでました。
今から35年も前になります。

苦手な場所が増えていく!広場恐怖症

ほんの数年前、アスリートがこの症状を抱えているとテレビで知ったこの名前。
聞きなれない言葉でしたが、長年、悩まされていた症状にぴったりとあてはまる。
名前がある、長年悩んでいたものの正体がわかったことで、ホッとしたのを覚えています。

なんだろう。
息苦しい。

ことの発端は美容院。
シャンプー台で息が出来ずパニックになりました。
アシスタントの方が顔に置くガーゼを外してくれ、すぐ治まったのですが…。
それから毎回、出てしまうようになり、その度にお願いすることに心苦しさと苦痛を感じるようになり行くのを断念しました。

その後、満員の通勤電車、飛行機、エレベーターなど。
閉塞感、圧迫感からくる呼吸のしづらさが出るようになってしまいました。

どうして出てしまうんだろう。
誰にも言えず、長年、自分の中で悩みました。

過呼吸じゃないかと、紙袋をあてられ逆に窒息しそうになったり…(NO!)
悩みごとがあるんじゃないかと、精神科に行くことをすすめられたり…(NO!)

全然違うんだけど…と思いながらも、この症状に悩んでいる人は皆無。

10代のころはだれに相談したらいいのかわからず、また話したとしてもわかってもらえない。
自分はおかしいのか、原因がなんなのかわからず、不安でした。

幼少期の頃より家庭に居場所がなかった私は小学生のころから、中学出たら家を出ると決めていました。
子どもの頃の環境は不安と心配、孤独感ばかり。
教師からの言葉の暴力←これは子どもの私には不可抗力な大人の事情による内容だったけど💦

どこを見周しても信頼できる大人はどこにもいませんでした。
よく死を選らばなかったな・・・ということは今にして思い至りますが、当時は生きるのに必死💦
初めてこの話を人にしたら(主人に)絶句する内容だったことにびっくりした位、私は強かったのかな!?

乗り越えたのだから強いと思うけど、こうした自分の身体や心には相当な負担をかけていたからこそ、パニック発作が出ていたんだと今にして思えばうなづけます。

それでも。
病院にいかず、薬を服用することなく今に至るのは、20代前半に日本に入り始めたばかりのアロマテラピー、アーユルヴェーダ、足つぼ、中医学と様々な自然療法を学んだことが大きな経験です。

体や心の健康って全部が病院で治るものじゃなく、薬で治るものでもない・・・。
根っこにある大きな不安要素、ストレスを自分なりにコントロールできるようになることが大切なのではないか…と学びました。

パニックや広場恐怖症を抱えたままだと、行きたくても行けない場所が多くありませんか?

外に出るのが怖い。
電車に乗るのが不安。
前は大丈夫だったのに今はだめ。

そんな場所が多くなるのはやっぱり悲しい。

ベッドでうつ伏せが苦手
首元にタオルをかけられるのが苦手
目を覆われるのが苦手
フェイシャルの蒸しタオルやパックが苦手
夜、暗い部屋で寝ることが苦手

美容院やエステ、歯医者さん
あの苦しい感じがでたらどうしよう
迷惑をかけるのも、説明をするのも面倒だし
変にみられるのもイヤだし

サロンのお客様も自分がトリートメントを受けに行けるお店があるとは思わなかった…と口をそろえておっしゃいます。
「セラピストの私が同じだからわかってもらえる安心感がある」というお言葉も。
とっても嬉しいです。

私も通えるお店が増えたらいいのになって思うから。

セラピストという職業に興味を持ち、足のつぼから始まった私のセラピスト人生。
トリートメントをすることで体だけじゃなく心の疲れも緩むということを知りました。

心配や不安を抱えた状態は、常にストレスフル。
何より「頑張らなくちゃ」「ちゃんとしなくちゃ」「出来なくちゃ」
こんな風に思ってしまいやすいのがパニックの方。

常に緊張状態、交感神経が高いまま。自律神経も乱れがち。
特に胸周りの筋肉が凝り固まってしまうので、呼吸までしづらくなります。

背中のハリ、肩甲骨、肩、首、胸周りやデコルテ。
こっていませんか?
はっていませんか?

このこわばりは、体だけじゃなく考え方や思いにいたるまで共通すること。
パニックはストレス過多になれば誰でもがなり得ることです。

「体がこんなに固かったなんて気がつかなかった」
「夜、ぐっすり眠れるようになった」
「少しずつ行動できるようになってきた」
「カラダが緩むって意味がわかった」

そんな言葉をいただき、やっぱり体を緩めることは心も緩めること。
大事なことだと思います。

長年、自然療法であるアロマテラピーや中医学、アーユルヴェーダなど様々なセラピーを通し、学び深めてきました。
お陰様で病院に通うこともなく、薬を服用することもなく、今も苦手なことはあるけれど自分なりにコントロールしています。

そして何より、私自身が更年期を迎えた今。
パニックの身体の緊張がある人は自律神経は乱れやすいと何度もお話していますが…。
更年期はさらに自律神経が迷走する時期なので、体にも心にもより負荷がかかります。

自分の身体やこころの状態を理解すること。
少しずつ活動範囲を広げられるよう、体とこころのアンバランスな状態をアロマテラピーをはじめとする自然療法を取り入れて、楽しくすごせるために整えていきましょう~。

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